理念・方針・指標
保育及び教育理念
子どもたちがすこやかに育つ一番の栄養は『愛されている実感』です。
私たちは、たくさんの愛・安心・対話・笑顔があふれ、子ども・保護者・地域・職員がともに幸せになれる「みんなの家」をつくります。
保育及び教育の基本方針
私たちのおこなう保育及び教育は、国の法定基準「保育所保育指針」及び「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」に依拠します。
社会福祉法人つばさ福祉会は、子どもが人として生きていくための基本的な力を、能動的に育むために有効な援助をおこなうことを保育の基本方針として、子どもたちが他者に愛されていることを実感できるよう、安全、安心、関係性、満足、快適、自己肯定感など、子どもの健やかな成長に必要な要素をふまえた保育を実践します。
保育を提供する職員の基本的姿勢は、常に子どもが自ら成長しようとする力を信じて、一人ひとりの子どもの健康と安全および成長や発達に十分に配慮しながら、豊かな慈愛をもって応答的かつ丁寧に子どもと関わり、子どもの人権や主体性を最大限に尊重することを第一義とします。また、良質な保育サービスの提供のために必要な専門性の向上に努め、自らの社会性と良識に磨きをかけて、保育サービスの質の向上を図るために相互に啓発します。
保育を実施するにおいては、子どもの最善の幸福を追求する立場から保護者の意見や意向、要望を真摯に傾聴し、保護者と保育者が保育に関する共通理解を図れるよう努めます。
以上の方針に基づき、以下に掲げる保育及び教育を実施します。
- 人間形成の基礎を培う保育及び教育(養護と教育の一体的提供)
- 自発性や創造性、体験を保障する保育及び教育
- 一人ひとりの子どもを見守り、受容する保育及び教育
- 自分以外の人やものと関わる力が育つ保育及び教育
- 対話を大切にして傾聴し、子どもと共に探究、試行、創造する保育及び教育
- 保護者や地域の子育てを支援する保育及び教育
保育者の願い
つばさ福祉会の保育目標は、保育所保育指針や幼保連携型認定こども園保育・教育要領、当法人の保育理念及び基本方針に基づいて、以下に掲げる子どもの姿を方向目標として掲げる。
育みたい「3つの資質・能力」
以下に示す「資質・能力」について、乳児期からの生活や遊び、養育者との安心できる愛着関係の形成などを土台に、幼児の自発的な遊びや生活などを通じて一体的に育む。
- 知識及び技能の基礎
- 思考力、判断力、表現力等の基礎
- 学びに向かう力、人間性等
幼児期の終わりまでに育ってほしい姿
上記の育みたい「3つの資質・能力」の具体的な子どもの姿(方向目標)として、以下に「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を示す。
保育者は一人ひとりの子どもが入所時からの日常的な園生活や遊び、また家庭生活などを通じて、以下に示す幼児期の終わりまでに育ってほしい姿に向かって発達や成長しているかを観察する。
また保育者は、子どもが日常的な園生活や遊び等の中で得た様々な学びや体験を活かして、能動的かつ自発的に以下の姿に向かうことができるよう、自らの保育の計画(ねらいや内容、環境など)を構成する。
「健康な心と体」
- 保護者や保育者と共に自身の健康状態に気づき、健康の維持や増進を図ろうとする
- 歩く、走る、跳ぶなど基本的運動・身体機能の発達を促す活動を十分に楽しむ
- 快適かつ清潔で安心して過ごせる環境の中で、情緒が安定し集中して、自分がやりたいことに意欲的にアプローチする
- 園生活の中で身近に調理や食材を観察できる環境の中で、食に興味を持ち、意欲的にバランス良く食べる習慣を身につける
- 規則正しい生活リズムや習慣を楽しみながらやろうとする
「自立心と協同性」
- 自分でやりたい、やってみたいという意欲をもち、身辺処理をしようとする
- 様々な活動や体験を通して、危険を察知し自己を防衛しようとする
- 自分の思いや考えを言葉や表情、態度で示し、他者に伝えようとする
- 自分や友達と決めた約束や目標などを達成しようとする意欲をもつ
- 困難や挫折があっても、友達等と相互に支援し合って乗り越えようとする
「社会生活の中で芽生える道徳性や規範意識」
- ルールある集団遊びや地域社会の人との関わりを体験する中で、相互に心地よく過ごすために必要な方法としてルールや規範などがあることを理解する
- 人との関わりの中で意欲的に活動し、他者と共に生活や活動することの心地よさや喜びを体験して、人に対する愛情や信頼感、自分が尊重される喜びや相手を尊重する気持ちを身につける
- 色々な物との出会いや出来事の体験を通して、物を大切にする気持ちを身につける
「自然との関わりをとおした豊かな感性と表現」
- 自然との触れ合いから気づきや好奇心が芽生え、その興味を満たそうとする
- 自然や生き物との触れ合いの中で生命の不思議や尊さに気づく
- 一人ひとりが好奇心を十分に満足させる豊かな体験により五感への刺激を受け、自分なりに工夫してその体験や体感を表現しようとする
「言葉による伝え合い」
- 絵本や身近に見聞する言葉に興味を持ち、言葉で様々な事を表現しようとする
- 言葉への興味や関心を持てる活動を通して、興味を持って人の話を聞く姿勢を身につけ、積極的に自分の思い等を言葉で伝えようとする
- 言葉による伝え合いの中で相手が伝えようとすることに対して、自分なりの思いや考えを表現し、対話を楽しんだり協同したりする
- 言葉の背景にある思いや感情、考え、協同的記憶を推察しようとする
「思考力の芽生えと数量や文字などへの関心や感覚」
- 生活や遊びの中で数量や文字、図形等に触れて興味が芽生え、それらを使って生活や遊びに取り組む
- 地域社会へ出かけたり自然と触れ合ったりする中で、数量や文字、図形等を使って活動の発展や創意工夫の試みをしようとする
- 数量や文字、図形等や自分の体験などを重ね合わせて思考し、自分なりにイメージをもって協同的活動や個別活動に取り組もうとする。